HISTORY

Heritage storyロウナーの歴史

  • 1940’s ロウナーの始まり
    ロウナーのストーリーは、その上質な革製品と同じくらい輝かしいものです。それは、80年以上に渡り、精巧な製品を作り続けてきた輝かしいストーリーの始まりです。
    1940年代、最高級のレザーを使い、丹念に作られた特別な製品を作るという理念のもとに設立されました。当時のスタイルでは、フォーマルで構築的なフォルムが求められていたため、戦争による制約がある中で、ロウナーは高級レザーグッズの名声を確立していったのです。
    これらの優れたバッグはすぐに、王族や社交界、大使など当時のエリートたちに好まれ、アクセサリーとして選ばれるようになりました。

  • 1950’s フォートナム・アンド・メイソンのウィンドウディスプレイ
    ロウナーはロンドンの一流店に商品を提供するようになりました。その品質は高く評価され、熟練した職人たちを惹きつけることになります。これらの技術は海外で習得されたものが多く、彼らの協力によって、ロウナーは長年にわたって国際的でユニークなブランドとなったのです。
    その頃、ロウナーの優れた革製ハンドバッグ製造のノウハウは、数々の有名ブランドなど他の企業にも応用されていました。ロウナーの名前を広めるためのマーケティングの専門知識が不足していることが明らかになり、次第にそれは同社の主要なビジネスとなります。この段階でも、ハロッズをはじめとする一流の百貨店にロウナーの製品を納め続けていました。

  • 1960’s マーガレット王女、東アフリカを訪問
    この頃、女王陛下は直接・間接の常連客でした。靴メーカーとして王室御用達であるレイン社のために、ロウナーはお揃いのハンドバッグを製造しました。また、別のメーカーでも生産していましたが、このメーカーが取引が停止に。その後、王室御用達の申請を行っていたロウナーは承認を得ることとなりました。

  • 1970’sマーガレット・サッチャー首相を迎えたのは、社交界の名士ドッカー夫人
    それは、ロウナー社の衰退の歴史でした。製造業として高い評価を得ていたにもかかわらず、時代の流れに乗り遅れてしまいました。マーケティングやビジョンがないまま、既存顧客に依存するようになり、自社の名前をアピールすることができなくなっていたのです。このピンチに生き残りのための選択肢としてブランドの買い手を探すことを余儀されなくなります。

  • 1980’s公式行事に出席されるエリザベス女王陛下
    1981年、ギフトとレザーグッズのビジネスで20年の経験を持つ成功したビジネスマン、ジェラルド・ボドマー氏によってロウナーは消滅の危機から救われることに。彼は1968年に自分の会社を設立し、1970年にはショアディッチでハンドバッグの製造を始め、ラッセル&ブロムリー、バリー、マッピン&ウェブにバッグを供給していました。
    ジェラルド氏は、ロウナーの救出が「信念の行動」であったと語ります。ーー当時ロウナーは、経営難に陥り、自社ブランドは持たず、主に下請け業者として活動しており、このままでは無名企業になってしまうという危機感を持っていたのです。
    生産とロウナーの名前を近代化し更に広める為には、時間と資金を投入し、ビジョンを持つことが必要でしたが、ジェラルド・ボドマー氏にはそのビジョンが明確にありました。
    経済的な理由から他のブランドが海外に生産拠点を移す中、ロウナーはイギリスの製造業に忠実であり続け、困難が予想される中、ウォルソーの工場を維持したのです。彼は、ブランドの普及と資産の維持に精力的に取り組みました。コレクションは変化しても、ロウナーの特徴的な外観は維持されました。そして、ロウナーブランドを再活性化させるプロセスが始まり、着々とその成果は現れました。
    女王陛下は、他のどのブランドよりもロウナーを気に入り、公的な場、国賓の場でラロウナーを持ち続けました。

  • 1990’sロウナー社の工場を訪問する女王陛下とロウナー社CEOのジェラルド・ボドマー氏
    マーケティング戦略により、ロウナーは国際的な王族や高官たちが、国や公的な場で使用するハンドバッグとしてロウナーを選ぶなど、高級ブランドとしての地位を確立し、再びトップの座に返り咲いたのです。ジェラルドと妻のスーザンの指導のもと、重要な戦術を導入し、すべての製品にLaunerの名を冠することにより、再び高級感、向上心、控えめな高級革製品を連想させるようになったのです。高級百貨店は、再びロウナーの商品をイギリス国内だけでなく、世界中に販売するようになりました。

  • 2000’sロウナー社の工場で撮影されたジェラルド・ボドマー氏
    時代の流れによりマーケットが変化し、「キャットウォーク(ランウェイ)デザイナーがハンドバッグコレクションを作る」という文化になりました。このような状況と、ロウナーの販売方法との間には次第にズレが生じてきました。
    厳しい時代で、過去の方法を一新し、インターネットの世界へとその舞台を広げ、ロウナーはお客様のニーズに直接応えることのできるウェブベースのビジネスを立ち上げることを模索し、2009年にLauner.comを立ち上げました。

  • 2010’sロウナー、新シーズンのコレクション発表会を開催
    ロウナーは革小物で人気を博し、ウェブベースのビジネスにおいて勢いをつけ始めていました。
    現在のラグジュアリー業界において、その存在感を示していることが明らかになりました。コレクションは、ブラックとブラウンへのオマージュであり、ベストセラーのハンドバッグ「トラヴィアータ」を華のある鮮やかなカラーで表現し、その象徴的なデザインを称えました。
    同じく2011年、ウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚式で、女王陛下がロウナーのバッグをお持ちになりました。
    このとき、女王が身につけたこの伝統的なブランドについてもっと知りたいという消費者の需要が高まり、ウェブサイトがパンクするという出来事が起こったのです。ロウナーのウェブサイトが前例のないスピードで注目を受けた結果、瞬く間に情報が拡散していきました。アメリカからニュージーランド、日本などのアジアにおいて、誰もが1940年代から精巧なハンドバッグを作り続けているこの英国ブランドについて知りたがったのです。

The Royal warrant英国王室御用達のしるし

ロイヤルワラント

王室御用達の輝かしい歴史には、常に魅力があります。古くから、君主とその宮廷は、他の家庭と同様に、衣服の製造や屋根の修理など、商品やサービスを必要としていました。王室からの恩恵に対する競争は激しく、当然ながら最高の職人や商人がそのサービスを提供することを望みました。王室御用達は貿易ギルド(後にリベリーカンパニーと呼ばれる)が最初に与えたものです。ヘンリー2世は1155年にウィーバーズ・カンパニーに最も古い勅許状を与えています。

15世紀には、王室御用達の商人は、王室御用達の証書を授与されるようになり、以降、王室の生活と嗜好は、何世紀にも渡り進化をし続け、エリザベス女王陛下とその家族は、70年にわたる在位期間中、2000件以上のロイヤルワラントを授与しています。
ロイヤルワラントは、王室の特定のメンバーに商品やサービスを定期的に供給していることを示す、究極の名誉ある称号です。
英国では、国王チャールズ3世が企業や商人にワラントを授与することができ、以前は、女王、エディンバラ公フィリップ、プリンス・オブ・ウェールズが授与されていました。
ブランド、企業、サービスは、王室メンバーまたはその家族に、5年以上にわたって相当量の製品およびサービスを提供し、料金を支払っていることが条件となります。

ロウナーのロイヤルワラント(英国王室御用達)認定について
ロイヤルワラントは、ロウナーが50年以上にわたって培ってきた卓越性、品質、愛顧の証しです。1968年に女王陛下から授与されたもので、ロウナーは60年代初頭からハンドバッグや革小物を供給してきました。
女王陛下は、世界で最も写真に撮られる女性であり、常にロウナーのハンドバッグを持っていました。そのハンドバッグは、一目でわかる特徴的なフォルムと、象徴的なツイストロープのエンブレムを備えています。1992年、女王陛下は節目となる誕生日を記念してロウナーの工場を訪れ、当社との長い関係を支援されました。
半世紀以上にわたって女王に製品を供給してきたことは、私たちの誇りであり、光栄なことです。